星の霜当世風俗 行燈 五渡亭国貞 錦絵 復刻版

アダチ版画研究所による復刻版 脚注あり 作品状態　良好 星の霜当世風俗・行燈 大判竪型 錦絵 五波亭国貞画 伊勢利板 五渡亭国貞作の「星の霜当世風俗」は、文化10年以前,国貞としては初期に属する作品。 国貞の 若さと清新の色気があり、絵にはつらつとした動きがあり、その動きによつて当時の大衆の心を掴む快飽的な雰囲気を描き出して いる。中でも傑作はこの「行燈」と蚊帳の中で蚊を焼く女房を描いた「蚊帳」である。 五渡亭国貞は、天明6年に生れ。幼少より絵を好み初代豊国の門に入った。本姓は角田庄蔵、天保時代に香蜂後と号し、弘化元 年二代豊国を襲い一陽斎と号したが、実は三代目であつた。上述のように初代豊国が作り上げたいわゆる歌川風の画法をさらに確 立せしめた絵であり、美人画。役者絵に人気を得、ことに役者絵は文化以後幕末を風靡した。元治元年12月、79歳で残するまで。 その作品の数において浮世絵師中第一であり、浮世絵界の一方を代表する大御所であった。